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ノンアイロンカテゴリーの強化

競合商品ベンチマーク

何がこれの問題か?

この二つのサイトに大きな問題が隠れています。何でしょうか?

業界No,1の東京シャツがNo.1ではありません!

ノンアイロンの比較動画や記事に東京シャツの商品が抜けていることも多いです!

基礎設計 : ノンアイロンカテゴリーの組み立てについて

4 PRICE

2 DESIGN & 2 COLLAR

3 Detail

最大展開 SKU

SKUとは?
**SKU(Stock Keeping Unit:在庫管理単位)**とは、商品ごとに個別に管理するための最小単位を指します。
サイズ・色・素材・型など、異なる組み合わせごとにSKUは別カウントされます。

長袖のSKU計算 

価格帯: 5990円
・デザイン: 2種類(長袖レギュラー、長袖スリム)
・襟型: 2種類
・ディテール: 3種類
・素材:アポロコット綿100% 既存綿100% (3.5級) 2種類
長袖のSKU = 24 SKU

価格帯: 4990円
・デザイン: 2種類(長袖レギュラー、長袖スリム)
・襟型: 2種類
・ディテール: 3種類
・素材:超形態安定 
 ポリ65%綿35%  /ポリ60%綿40% / ポリ50%綿50% 
 ポリ75%/綿25%(透け防止) 4種類
長袖のSKU =  48 SKU

価格帯: 3990円
・デザイン: 2種類(長袖レギュラー、長袖スリム)
・襟型: 2種類
・ディテール: 3種類
・素材:ポリ65%綿35%  /ポリ100% 2種類
長袖のSKU = 24 SKU

価格帯: 2990円
・デザイン: 2種類(長袖レギュラー、長袖スリム)
・襟型: 2種類
・ディテール: 3種類
・素材:綿ポリ/ポリ 2種類
長袖のSKU = 24 SKU

合計SKU
 = 24 + 48 + 24 + 24=  120 SKU

BASIC / 120 SKU

BASIC SKU
120 SKU

素材 / カラー SKU計算

・台衿カラー: 4種類(生地同色込み・色&柄 3カラー)
・ボタンカラー: 3種類(無地+台衿カラーに沿って)
12 SKU

合計SKU
 = 120 x 12   = 1,440 SKU

SUB Total SKU / 1,440 SKU

サイズ SKU
・サイズ: 10種類
10 SKU

合計SKU
 = 1,080 x 10  = 14,400 SKU

MAX Total SKU / 14,400 SKU

Secondary SKU

生地織り / 5~10 Var

生地色 / 5 Var

14,400 × 10(織り) × 5(色) = 720,000 SKU

full lineup SKU / 720,000 SKU

【バリエーション拡張の理論と現実】

本商品の構成要素をすべて掛け合わせると、
理論上は最大720,000通りのSKU展開が可能になります。
(※サイズ展開を除いても 約72,000通り

これは、「型番 × 生地仕様 × 台衿配色 × ボタン仕様 × サイズ × 素材織り方 × 生地色」など、
考え得るすべての組み合わせを網羅した、最大展開時の理論値です。

しかし、実際の店頭や在庫運用において、
そこまでのバリエーションは必要ありませんし、運用的にも非現実的です。

【SKUは“絞り込む”ことがむしろ重要】

SKU数が多いほど、お客様にとって「選択肢が増える」ように見えますが実際には以下のような問題を引き起こします:

・店頭の陳列面積では全展開を表現できない
・売れ筋・死に筋の見極めが困難になる
・サイズや色の在庫偏りが発生しやすく、欠品や過剰が起きる
・生産ロットの分散により、原価上昇や納期リスクが高まる

【店舗での“適正SKU数”とは】

実売に結びつく商品を効率よく展開し、
売場で「選びやすく、売りやすい」状態を保つには、
SKUの設計段階で「どこまで絞るか」を明確にする必要があります。

たとえば:
・全120型のうち、実際に店頭に並べるのは「重点型番40型」に絞る
・色展開は「白・青・柄」など、最大4色以内に抑える
・サイズ展開は「S〜LL(4〜6サイズ)」までとする
・副資材や微差異(ボタン・配色)はSKU分けせず統合管理する

これらのルール設計によって、
店頭における運用可能なSKU数は、約1,000〜1,500が現実的な上限となります。
※ただし店舗での売上区分(ランク)があるので見せ筋=捨てSKUは必要。

【まとめ】

SKUは「作れる数」よりも「持てる数」「売れる数」を前提に設計すべきです。理論上のバリエーションはあくまで上限値として位置づけ、実際の在庫や売場においては、“売れるSKU”に集中し、不要なSKUを削ぎ落とすことが、店舗の効率と利益率を高める最大のポイントです。

営業部向け
※重要
SKUは「多ければ多いほど売上が上がる」といった単純な構造ではありません。むしろ、SKU数の過剰化は在庫リスクの増大・販売効率の低下を招きます。売上と利益を最大化するためには、「売れるSKU」に絞り込み、店舗ごとの売場面積・売上規模に応じた適正なSKU数で運用することが極めて重要です。

企画部向け
※改善案(より実務的な設計視点を補強)
SKU拡張は「設計上の最大可能性」であり、そのまま投入すべき数量ではありません。実際の商品構成設計においては、売上が見込めるSKUのみを選定・投入することが基本方針です。
単なるバリエーション展開ではなく、明確な販売理由(ターゲット・価格・機能など)をもとに、投入価値のあるSKUかどうかを判断することが、在庫効率と利益率の両立につながります。売れる売れないの表面的なイメージではなく数値化されたデータの元で売れるデザインを起こしましょう。

販売員向け
※現場での接客と売場作りにおける視点
SKU数が多すぎると「どの商品をおすすめすべきか」が不明確になり接客トークや売場作りが複雑になります。お客様も迷いやすくなり結果的に「選べない」「決められない」という購入機会の損失につながります。
また販売現場では「売り逃しを避けたい」「幅広く対応したい」という意識から店頭も在庫もSKUを多く展開したくなる傾向があります。しかしこれは限られた資源を分散させることになり結果として「売れるべき商品」を十分に製造・投入・在庫にできなくなるという逆転現象を引き起こします。

そのため、現場では次の点を意識することが重要です:
・「売るべき主力SKU」=おすすめすべき商品を明確に理解しておく(POPやデジタルサイネージなどで誘導する)
・売場ではSKUを「広げる」よりも「絞る」方が伝わりやすい
・SKUを「ただの数」ではなく、お客様のニーズに応じた提案を行うための“選択肢の土台”として活用する
・売れ筋SKUを中心に、接客・在庫補充・レイアウトを組み立てる

SKUの最適化は売りやすく・売れやすい売場をつくるための基盤です。

SKUの設計・運用は、在庫ではなく「売り方」そのものの設計です。
現場・企画・営業が一体となって「売れるSKUに集中する」ことが、今後の成長と利益率改善の鍵となります。

現在店舗で何SKUあるか把握できていますか?

大きな旗艦店から小さな店舗まで幾つかの種類がりますがどのくらいの量が投入されているでしょうか?

適正な商品展開点数にしましょう。

お客様のためと思ってあなたの売り場に全く売れないモノがいくつもおいてませんか?

心理学・行動科学における「20%変化」の認知と応用

① 科学的根拠:ウェーバーの法則(Weber’s Law)
心理物理学における基本法則であり「人間が刺激の違いを知覚するには、元の刺激に対して一定の比率の変化が必要」とされる。例えば、重さ100gの物体に1gを加えても変化は気づかれないが、10gを加えれば認識しやすい。
この「相対的な変化率」の考え方が、マーケティングやUX設計における「20%ルール」に応用されている。

② 実務・行動経済学での応用:「20%ルール」という経験則
● 20〜25%の変化:ユーザーが「明確な変化」として知覚するライン
色・価格・デザイン・SKU・売場構成など、全体の2〜3割を変更すると「変わった」と感じやすい
特にリピーター・既存顧客に向けては「新鮮さ」を印象づける効果がある
例:売場に新柄を20%以上入れると、リピーターも“変化”として認識しやすい
● 10%以下の変化:変化はほぼ気づかれないか「なんか違う?」程度の微差

③ 「20%+10%」で刷新感(Renewal感)が生まれる
単なる商品の差し替え(20%)に加え、見せ方・打ち出し方(+10%)も変えることで、「完全に新しくなった」と感じやすくなる。

価格別商品設計フレーム